ハイヤーとタクシーの相違点

ハイヤーとタクシーの違いは、簡単に言うと、前者が高級個別輸送機関、後者が公共交通機関です。タクシーは主に駅、病院、ホテルなどで、不特定多数の乗客が利用できるものです。一方ハイヤーは、海外のエグゼクティブや経営者などを乗せることが多いです。車もタクシーに比べて、高級セダンやミニバンなどがあり、電飾や料金メーターも控えめに配置されています。

タクシーの場合は、流しといって手を上げた客を拾う方法がありますが、ハイヤーではそのような方法を採用していません。事務所や車庫を出発して利用客を乗せてから、目的地まで向かい、それが終わればまた出発地点に帰る、という運転スタイルになります。起点と終点が同じ場所で、料金はタクシーのメーター制とは違い、時間貸しとなるのが一般的です。

また、ハイヤーで大切にされているのは、運転知識や道路の知識だけでなく、いかにVIPをもてなすかということです。乗務員になるためには、運転知識、ビジネスマナーはもちろん、豊富な乗務経験などを条件として必須にしている会社が多数あります。そのため、タクシー乗務員の中にはハイヤーの乗務員に憧れる人も少なくありません。ハイヤーの場合は海外VIPをおもてなしする機会も多いので、運転手のスキルとして英会話を必要としているところも見受けられます。

ハイヤーは、いわば貸し切りバスのような形での利用もできるため、短距離移動だけでなく、長距離移動の手段としても用いられます。首都圏から地方への移動、または観光などでも活用場面が増えています。パーソナルなモビリティーとしての需要はさらに伸びると予想されています。理由は、個室で快適な移動手段であり、かつ日本流のおもてなしを受けられるからです。海外から訪れる利用者の中には、日本に関してまったくの初心者である方も多くいます。ハイヤーを送迎以外にも移動の足として利用する場合には、第一印象を決めると言っても過言ではありません。

観光地を回る際にも、語学に堪能な乗務員を採用していたり、観光ガイドの役を担っていたりする場合もあるので、日本を知ってもらう良い機会になります。利用のしやすさを格段にアップさせようと、各社とも様々なアプリやサービスを展開してVIPや経営者をもてなしています。今後は、一般の利用者でも気軽に利用できるような工夫を行ってくるハイヤー会社も増えてくると考えられており、事業の拡大も期待されるところです。